戦争による格差解消

慶應義塾大学
戦争は近代以降においては基本的にデメリットばかりが上げられますが、格差を解消するというようなメリット(?)もあります。 社会制度が変化することで既得権益であった富裕層の地位を維持することが難しくなります。 実際に、既得権益の多くの人がその地位、富を失った事例が第二次世界大戦後の財閥解体や農地改革、財産税の施行などでしょう。 財閥解体、農地改革、預金封鎖などの政策によって富裕層の富は庶民に分配され、富の格差は少なくなりました。そして一億総中流と呼ばれる日本型社会主義とも言うべき社会システムが誕生したのです。 日本が太平洋戦争に走った理由の1つには、酷すぎる格差社会がありました。 現代において格差は広がり続け、持たざる者と持つ者の格差は広がり続けています。いつかこれが広がりすぎた時、武器を手に取る人は出てくるのでしょうか。あるいは平和的に解決するのでしょうか。
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