森永乳業

乳製品に特化している企業で、業界2位。チルドカップ乳飲料、チーズなどで高いシェア率を誇る。昨今は乳酸菌などBtoB向けの菌体販売に注力している。 歴史 1917年:ミルクキャラメルの開発で乳製品確保が急務となった。松崎半三郎によって日本煉乳株式会社が設立、当時の事業はキャラメルの原料の練乳製造 ※10年間の間でドライミルク・瓶詰め牛乳を開発 ※現在の基礎である練乳・粉乳・牛乳の3つは既に出来上がっていた。 1947年:森永アイスクリームを開発 総合乳業グループへ 乳製品に絞った開発を進める 1970年代:ビフィズス菌や冷蔵タイプのプリンや流動食を開発 新しい分野へ 同時期に育児相談窓口開設、 2000年:健康ニーズが高まったことで、多機能タンパク質の入ったラクトフェリンヨーグルト、サプリなどを開発 企業理念:「かがやく“笑顔”のために」 →心とからだの両面からお客様の健康を支えると共に、食のおいしさ・楽しさの提供を通して幸せな生活に貢献することで、笑顔溢れる豊かな社会づくりに貢献する。 中期計画:食の美味しさ・楽しさと健康・栄養を両立したグローバル企業を第一に掲げる。 最近では研究開発に注力 ビフィズス菌をはじめとする機能性素材の開発を行なっている。主に食品企業向け シールド乳酸菌:多くの企業でシェアされており、売り上げの約17%を誇る 機能性表示食品の市場規模は2015年から約6倍にまで拡大しており、追い風状態 育児用ミルクの分野で売り上げ500億近くである。→子供や乳児向けの売り上げが高いのも特徴 競合他社と比べるとコロナでの痛手はあまりない ニュース(2022年秋時点) ・昨今の値上げの影響で飲料やチーズが軒並み売り上げ予想に大幅な誤差が生じる。 ・健康志向のなか、機能性ヨーグルトもそこまで伸びておらず、低調。 ・乳価上昇・円安・原材料費高騰などの事態が重なり逆風に。 ・以上のことが重なり2022年夏よりも減益幅が拡大 ・一方でパキスタンの育児用ミルクの合弁会社を子会社化など、海外進出に向け積極的に動いている 予想 森永乳業とライバル会社である(度々比較されがち)な雪印メグミルクとの違いを本選考の時は聞かれたので、明確にしていた方がいいかも。また、なぜこの乳製品に特化している会社を選んだのかという部分は聞かれるかもしれないので、キューピー同様、ひとつの「牛乳」という商品からこれだけ多くのバリエーションの商品を生み出せるのは商品開発力の高さなどを推すこと、研究開発にかなり投資して健康志向にも意識していて非常に消費者のことを考えている、などの部分を推すと良いかも。 ちなみに牛乳関連のニュースとか最近話題(昨今の牛乳廃棄問題)にされているので目を通しておいた方がいいかも。ちなみにこの問題に対して森永乳業は首都圏132の保育園や幼稚園で3歳から5歳の園児3万人に対し、牛乳を無償で提供する取り組みなどを行っており、業界名で最も早く(2022年3月実施)この問題解決に向けて取り組んでいる。 ※ちなみに雪印と森永乳業の違いとしては雪印:BtoC事業が85%ちかく 森永乳業:BtoCは50%程度で、残りはウェルネス事業やBtoBなど(シールド乳酸菌、ビフィズス菌など)を占めており、競合他社の雪印と比べて営業が多角化しているのが特徴
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