設立:1948年6月  上場:1999年12月 化粧品大手の一角を担う企業。購買層を限定しておらず、その規模は百貨店からコンビニまで幅広く展開している。主なブランドとしては、アルビオンや2014年に買収した米国のタルト社が大きく売り上げに貢献する形になっている。 化粧品事業が84と売り上げの大半を占めており、次にコスメタリーと続くが、その売り上げは全体からすると15と小規模である。そのため化粧品事業が傾くと会社自体も傾く可能性があることを覚えておいてもらいたい。ただし、海外売上比率は他の化粧品大手と比較しても遜色無く、49と国内売り上げとほぼ同数であることから、海外に今後も進出していけるめどが立っているのであれば、今後も伸びていくことは間違いないだろう。 企業メッセージ;美しい知恵 人へ、地球へ。 →美の創造企業として美にまつわるあらゆる知恵を出し合い、人々のために、地球の未来のために役立てていこうという考え。 トップメッセージ:「世界で存在感のある、究極の高ロイヤリティ企業を目指す」 →一人一人のキレイを追求し、世界に先駆けて独自の価値を創出し続け、オリジナリティと魅力あふれる多様なブランドをお届け。一人でも多くのステークホルダーに選ばれるような企業を目指す。 中長期目標(VISION2026):売上高500,000百万、営業利益率16%を掲げると共に、どの実現に向けたロードマップとして Phase1.「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」 Phase2.「世界での存在感拡大とさらなる顧客体験の追求」 Phase3.「世界の一人一人に存在感のある顧客感動企業への進化」 を据えており、ひいては世界ランキングで8位以内を取ることを目標としている。 ニュース(企業四季報2022年秋版参考) ・国内での売り上げは、高価格肌ケア商品である「デコルテ」の好調が続いている模様 ・中国での競争は激化しており、販促費がかさんだことで、前期と比べ営業益は下振れてしまっている ・近年需要が高まる敏感肌関連は子会社とも連携し、ブランド横断型の広告宣伝と店頭販促を強化している。 おすすめ この企業の良さは何と言っても顧客層を限定していない点。幅広い顧客層に向けて価値提供していきたい旨を書けば受けがいいのではないかと考える。また、他の化粧品メーカーと同様、人に寄り添って何かを成し遂げた経験、粘り強く努力し続けた経験などが好まれると予想される。2つのことを念頭に置きつつ、自身のことをアピールすれば問題ないと思われる。間違ってたらごめん 予測及び今後の動向 現在中国において日本の処理水放出に伴う日本製品の不買運動が加速している。また、同様の事態が韓国でも起こっており、アジア圏、特に韓国や中国に進出していた日本の化粧品メーカーは大打撃を被ったと言えるだろう。一方で、2023年8月に発表されたIR情報によれば、一番苦しい時期である今期の売り上げと営業利益が2期連続でマイナスを打ち消しているという。第一クォーターでは、コーセー販社とタルト社が想定を上回り、第二クォーターでは上記の二社に加えて、アルビオンとコーセーコスメポートが当初の計画以上売り上げたため、日本国内の売り上げが中国や韓国におけるマイナスを打ち消す形となり、営業利益も上振れたそうだ。 ただし、向かい風はこれだけに留まらない。現在世を騒がしているジャニーズ問題に対し、契約を更新しない旨の発表をした他、タレントに向けて他社移動や別会社設立を促すような声明を出したことで、ファンからは圧力と捉えられてしまった。すぐさまこの事態に対し、弁明と謝罪を行ったものの、効果は薄かったようだ。結果、日本国内でも一部でKOSEの商品の不買運動が起こっており、第三クォーターでの売り上げ減益は免れないことが予想される。
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