設立:1966年8月 上場:1992年5月
茶葉製品・緑茶飲料の最大手メーカー。ルートセールス方式を取っており、新規セールスはあまり行っていない模様。参加にはタリーズコーヒーなどが存在する。無議決権株式発行。
連結事業の内訳としては、リーフ・ドリンク関連90、飲料関連8、その他2となっており、海外売上の面で言うならば、飲料関連の事業の方が売り上げが高く、全体の海外売上比率は11となっている。
※ちなみに筆者はこの会社はあまり推奨していない。というのも、新卒入社者の定着率(2019年4月入社)を見ると、男女合わせて217名・男性182人・女性35名が入社しており、3年後(20224月時点)で残っている社員は男女合わせて156名・男性123名・女性33名となっており、全体で71%、男性で言うならば67%まで減少しており、離職者が多いのである。
また、産後休暇は最長8週間で無給、有給は18日ほど用意されているが、その取得率は50%強である。
社是:「誠実」・「努力」・「信頼」
経営理念;「お客様第一主義」
→お客様とは消費者の皆様・株主の皆様・販売先の皆様・仕入れ先の皆様・金融機関の皆様・地域社会の皆様のことを指す。このように伊藤園と関わりのあるすべての人からの意見や要望に真摯に向き合い、お客様の立場に立った対応を取ることを経営の根幹としている。
グループの基本綱領:働くすべての人とその家族、広く社会全体のために存在する。
→他に類を見ない素晴らしい会社にするため、仕事に全身全霊を打ち込み、社員それぞれが努力することが企業の発展と全員の幸福、ひいては社会全般に貢献に繋がる。この目標に向かう際、利害関係なく互いに切磋琢磨すること、会社の方針を全員が理解し、支持、協力することが必須となる。
人財:お客様第一主義の理念を実践できる人・夢や人生の目標を持ち実現に向け、努力行動できる人
→年功・学歴・門閥は問わず、真に実力のある人を登用することを目標としており、失敗を恐れず、前進できるもの・伊藤園グループで働くことに対して喜びを感じ、誇りと自信をもつものが求められているようだ。要は、働く会社に誇りと自信を持て、ということだろう。また、上記の通り、「実力主義」の考え方を根幹に据えており、評価は公正に行うことを常としている。ただし、チャレンジすることに前向きで、失敗しても減点しないことが特徴。
ニュース(2023年秋会社四季報参考)
・国内飲料は猛暑により粗利の高い小型ペットの構成比が上昇
・米国では、輸送費低減で部門は黒字化
・注力している特保・機能性商品の売上比率は26年度に3割越え(22年度時約18%)を目指す。
・需要拡大中のティーパック製品は新設の包装工場を10月から稼働へ