創業:昭和6年10月 設立:昭和36年12月
非上場企業の食品メーカー。大抵の大手企業は資金集めのために株式を発行するため上場することが普通であるが、その点赤城乳業は同族会社であり、資産家一家による経営であるため、資金を集める必要がないとのこと。また、上場している場合、株主からの要望を聞いて経営しなければいけないため、自由な経営を行うことができないというデメリットがある。一方赤城乳業は非上場であるため、かなり攻めたテイストを出したりと、株主に縛られることなく、自由な経営をすることが可能であるそうだ。
経営理念:子供が喜ぶ「夢」いっぱいのアイスを。
企業スローガン:「あそびましょ」
→この願いのもと、ガリガリ君は誕生した。開発当初から「遊び心」を大切にしており、おいしさと楽しさ・豊かさを提供するドリームメーカーを目指している。
強み:「強小カンパニー」・「異端」・「社員教育」
→規模は小さくとも強いカンパニーを目指しており、その願いを実現すべく大切にしていることが「異端」の思想である。他社の真似や業界の慣習に縛られず、赤城乳業ならではの技術や新機軸を打ち出しており、その代表例が冷凍技術やコンビニエンスストアでの販売である。また、この「強小カンパニー」の基礎となるのが社員1人1人のモチベーションの高さであり、それを保つために社員教育にかける費用を一般企業の約3倍もかけているのである。さらに「働く人の満足なくして、お客様の満足なし」という考えをもっており、社員が夢と遊び心をもって仕事に取り組めるような体制づくりをしているのである。
レベルの高い最高の品質保証・独創的な商品開発・販売店様の課題を解決するソリューション営業など、赤城乳業は、アイスの可能性を切り開くアイスドリームメーカーとして、あらゆる分野で限りない挑戦を続けている。
売上高推移
2008年から2022年にかけておよそ右肩上がり。ただし18年から21年にかけてはコロナの影響もあってか、450~470憶ほどのあたりを横ばい状態になっている。22年には500憶越えを達成しており、好調のように見受けられる。
予測
まず初めに、勤務地は全国転勤があるため、本社の埼玉県の深谷から札幌や福岡など地方配属まであること。さらに休日休暇は年間休日115日で、完全週休二日制でなく週休二日制であること、採用人数が年々減っており(2020年では大学・大学院卒の採用数は18名なのに対し、22年23年はそれぞれ6名と3名)、会社規模や福利厚生がそこまでな割に就職難易度が非常に高い可能性が高いことを念頭に置いておいてほしい。
求める人物は「自立型人材」であり、「強小カンパニー」のため、会社の規模を大きくする人材というよりも、成長が見込める人材(向上心や成長意欲がある)が求められているようだ。また、課題解決をするソリューション提案をすることから、課題を見つけられる好奇心が旺盛な人・周りと協力して問題を解決できる協調性のある人が求められているようである。
この会社の強みは何と言っても非上場な点。自由な経営ができるからこそ、顧客が求めるおいしさと楽しさ・豊かさを提供するドリームアイスメーカーになれるよう、様々な戦略をとることができることは、他のアイスクリームを売り出している明治などにはできないことである。