1年男女の恋の始まり。

早稲田大学
これは私が大学1年の時に実際に経験した恋物語だ。 その日は学科の仲良し6人(祐希、俊介、泰造、私、愛子、乃愛)とのオルカラだった。 男子3人女子3人という黄金比。加えて、大学1年生という最も恋愛に興味を持つサル🐒。 誰もがこれから起こるであろう恋への期待に胸を膨らませていただろう。 最初に到着したのは私と俊介。おつまみは何にしよう?ドリンクバーは何が好き?などと会話が弾む。 少しして乃愛と泰造が到着。片手にモンエナを持っていた。 4人集まってテンションが上がる。 最初の曲で定番の𝑳𝒐𝒗𝒆 𝒔𝒐 𝒔𝒘𝒆𝒆𝒕を歌う。 お前ら期待するなよ〜と茶化し合う。 そんな調子で3時間ほど歌い続けた。 普段からあまり夜更かしをしない私は日付を超える頃に眠くなってきた。 ソファーで寝させて!と言い、同じく眠気に駆られていた泰造とソファーで眠りについた。 1時間ほどたった頃だろうか。周りの静けさに違和感を感じ起き上がった。 横ですやすや眠る泰造以外だれも居なかった。 LINEを見ると「買い出しに行ってくる」の2文字。 安心して二度寝しようとしたのもつかの間。 そもそも4人しかカラオケに到着していないことに気づいた。 ほかの2人は何処にいったのだろうか?LINEで電話をしても返答はない。 もしかしてロータリーにいるかもしれない。そう思い、足を運んだ。 毎日賑やかなロータリー。その日も相変わらず賑やかだった。探し回っても祐希と愛子は見つからない。諦めて帰ろうと思ったその時、ドン・キホーテ横の路地に見覚えがある2人が接吻していた。 俊介と乃愛だった。 見てはいけないものを見てしまった…そう思い早足で部屋に戻った。 誰もいない。 有り得ない状況に混乱する。とりあえず喉も乾いたしドリンクバーを飲もう。そう思い部屋を出ると隣の部屋から泰造の笑い声が聞こえる。 隣の部屋の女の子と仲が良さそうに歌を歌っていた。 1人取り残された私は諦めて終電で帰宅した。 後日その日のメンバーに話を聞いた。 買い出しに行った俊介と乃愛は買い物の際に意気投合しそのまま🏩へ。 カラオケに現れなかった祐希と愛子は二人でロータリーで見知らぬ早大生に絡まれ、居酒屋に行き、その後祐希の家に泊まった。 泰造は、カラオケの隣の部屋にいた女の子と後日付き合った。 そう。 私以外全員がリア充になったのだ。 私以外、𝑳𝒐𝒗𝒆 𝒔𝒐 𝒔𝒘𝒆𝒆𝒕。 今日も1人寂しくカップルを羨望の眼差しで見つめている。
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