見たくない現実を直視しよう:ウクライナと日本の共通問題
法政大学
ウクライナは今般の戦争に関して、外交的に非常に上手くやってきたと言える。ATACMS以外の求めてきた武器は既に西側から供与された。しかし、ウクライナの装備は戦線の後方にあるロシアの供給網を破壊する長距離に対応した強力なものを含まない。これは、日本の自衛隊の特徴と似ている。自衛隊もATACMSを保持しておらず、有事の際に敵側の後方にある供給網を破壊することは難しい。日本は専守防衛というイデオロギーを貫いてきたためである。この方針を純軍事的に考えるのみで変更するのが必ずしも望ましいとは限らないが、軍事力が存在して対立が存在する限り、戦争というものは起こらないようにしなければ起こってしまうということが明白になった今、最悪の事態にどう対応するのか国民が議論する必要があるのではないだろうか?