大学のパイロット訓練生の現実✈️👨✈️
大学のパイロット養成コース✈️の“とし“です。
今日はパイロット訓練生の現実を紹介します。
大学のパイロット養成コースでは在学中にパイロットに必要なライセンスを一通り取得し航空会社の試験に受かれば卒業後は航空会社のパイロットとして働くことのできるコースとなっています。
ただパイロット訓練生は皆さんが想像する華やかな航空業界、パイロットとは真逆の世界を生きています。
「ある日、なんの前触れもなく同期が退学します。」
座学課程では1セメスターでライセンス取得、学科試験に必要な48単位を一気に取り、また並行して訓練に向けTOEFL69点以上を取得する必要があります。毎週テストが実施され一つでも合格点を取れないと即留年が決まります。この忙しさについていけなくなり退学していくのです。
「ある日、先輩訓練生がフェイル(脱落)します。」
飛行訓練課程では訓練が進むごとにチェック(審査)があるのですが合格できないと強制的に訓練終了となります。つまりパイロットの適性が無いと判断され幼い頃からの夢を絶たれます。
僕の大学の場合、訓練はアメリカで行うのでフェイルした学生は同期が訓練する中、独り荷物をまとめて帰国しなければなりません。
退学、脱落した事実は後日LINEで通知されるだけ
先日もまた1人憧れ続けた夢が絶たれました。自分の尊敬する先輩でした。彼から連絡を頂くもどう返信すべきか言葉が中々見つかりませんでした…
ただ残された同期や訓練生は次々と行われる訓練、審査、テストをパスし続けなければならず悲しむ暇はほとんどありません。自分自身、同期がこのコースを去った時あまり悲しめませんでした。
明日は我が身、晴れてパイロットになれるのか、それとも夢を諦める時が来るのか分からない。
パイロット訓練生の置かれた環境はあまりにも無慈悲な世界だと思います。
(夜の羽田空港で撮った一枚。空港に来ると将来への不安、期待など色んな感情が湧き起こります。)
