消費される、性的マイノリティ
Anonymous
※LGBTQ、ジェンダーを含む話が登場する為、
そういった話題に繊細な人には推奨しません。
【消費される、性的マイノリティ】
このタイトルを読んで、何の事だろう?と思った人が多いと思います。
私は、所謂、バイセクシャル(男性と女性どちらも恋愛対象になる)です。
しかし、最近ジェンダーに関する事で、もやもやした気持ちがあったので吐き出させて下さい。
ジェンダー論が問われるようになった、今だからこそ、私達マイノリティの人々も、以前よりは受け入れられるようになりました。
友人達の反応を見ても、LGBTQの人々を、差別するような発言は減ったように感じます。
しかし、一方でジェンダーを、一種の「エンターテイメント」として扱うような発言も増えてきたように思えます。
「ホモのカップルは顔が良くないと無理だよね」
「バイセクって良くない?女の子もイケるようになりたい」
「レズビアンって良いよね〜女の子同士の恋愛って何か綺麗だもん!」
「オネエの人と友達になってみたい!面白そうだし。」
これは全て、身近な知人が言っていた言葉です。
勿論、彼らに悪意がないのは理解しています。
きっと、軽はずみな気持ちで言っているのでしょう。
だけれども、私が女性や男性を好きになるのは、当たり前の事であって、エンタメとして提供しているつもりはないのです。
現在、ゲイ•レズビアン•アセクシャル•トランスジェンダー、その他の性的マイノリティを公表している人々は、
それを過剰評価/過小評価されたくて、公表している訳ではないと思います。
ただ、彼らにとっての日常を、当たり前のことを、言っただけなのに。
しかし、性的マイノリティは、「貴重」「珍しい」という言葉によって、
また「その他大勢の人々」から分断されてしまっているのではないか?と思いました。
「素敵だけど、自分達とは違うよね。」
「面白いから、話聞かせてよ。」
わたしは、ただ私でいたかっただけなんです。
これが私だと、ただ認めてくれるだけで良かったのに。
彼らのエンタメとして、消費されたくなかった。