国際学生寮WISHのすゝめ

早大の学生であるにも関わらず、このようなタイトルをつけたことは誠に遺憾ではあるが、これはひとえに新入生諸君の注目を惹き付け、学生寮選択という大学生活の質を決定づけると言っても過言ではない生死事大なこの判断を正しく行ってもらいたいと願うが故である。進学を機に一人暮らしを始める早大生には、大学直営寮を始めとして大学との提携企業が提供する学生寮、また一般の賃貸物件など数多くの選択肢が用意されいる。しかし、それ故に途方に暮れている入学予定者も多いのではないだろうか。一人暮らしを始めるということは、大多数の場合大学通学圏内に実家がないこと言うことであり、これは乃ち大学周辺には友人がいないことを意味する。大学の授業やサークル活動の実施形式も定かではない中、いかに友人を作るかに入学以前から頭を抱えている諸君も多いことだろう。「できるならば、学生寮で友人を作りたい!」そんな君たちが、本稿を熟読し我らが国際学生寮WISHを選んでくれた暁には、我々は言わずもがな諸君らも寮生活を通じてこの上ない喜びと幸せを得ることをここに約束しよう。  以下では、早速本論に入っていく。大まかにその構成を述べるならば、それは次のように言うことができる。乃ち、まずWISHのいくつかの特徴を概観し、続いてWISHと他の学生寮との比較を行う。最後に、「それでもやっぱりWISHだね」という俗説が真であることを確認する。  数あるWISHの特徴から、ここで簡潔に記述できる程度を抽出せよというのは無理難題ではあるが、試みてみよう。まず最初に紹介するのに値することは、その名の通りWISHが国際学生寮であるということだろう。国内最大規模の国際学生寮であるWISHには、多くの留学生が住んでいる。また、Social Intelligence (SI)プログラムという居住者全員が参加する、国際ビジネスにおける様々な教養やテクニックを学ぶ場が提供されて言うことも紹介しないわけにはいかないだろう。詳しくはWISHのHPを参照されたい。これらに加えて、この国際寮に入寮する日本人学生層を考えてほしい。今述べたような国際的な環境に魅了されて入寮する学生は、非常に友好的であり、ここにいれば友人作りに困ることはないと言っても過言ではないだろう。このことは、すべての部屋が4人1ユニットであることからも容易に想像できるだろう(4つの個室の共用リビング・洗面所、各部屋最低一人の留学生)。  第二の特徴としては、そのイベントの多さである。平均すれば、毎週と言っていいほどの頻度で何らかのイベントが開催される。例を挙げれば枚挙にいとまがないが、七夕・ハロウィン・クリスマスパーティー等の季節の行事に加え、地元の学校におけるゲストティーチャー、ごみゼロデーなどボランティア活動もありその種類は多様である。  続いて、他の学生寮との対比を行いたい。冒頭にも述べたように、学生寮の数は星の数ほどあるため(ない)、その全てと比べることはできない。よってここでは、いくつかの大学直営寮や大学との提携寮との比較に留めたい。  まずは、WISH居住にあたっての諸費用を考えよう。家賃は毎月53000円であり、これはその他の寮の家賃の中央値よりは下であると考えられる。この53000円には施設維持費等は含まれておらず、実費であることも注目すべきた。一方、いくつかの他音寮では家賃がWISHと同等かそれ以上であり、年間費や共栄費が家賃とは別に徴収されることが多い。付け加えると、先述したSIの費用が年に20000円かかるが月計算では約1700円であり、大きな負担ではないだろう。  次に大学へのアクセスだが、今回は早稲田キャンパスを念頭に置いて話を進める。WISHから早稲田キャンパスへの所要時間は約20分である。この際、東西線を利用し、その3ヶ月定期はおよそ10000円である。これと比べて、例えば早稲田キャンパス周辺の学生寮は家賃が100000円程度することに加えて施設維持費等も別途かかる。他にも、新宿線上の学生寮の場合、家賃がWISHより高いのみならず、交通費もWISHの場合の約2倍、通学時間も1.5~2倍ほどかかる。これらのことから、WISHは立地と費用の面から最適点にあることがわかっただろう。  以上、簡単に国際学生寮WISHに住むべき理由を述べてきた。新入生諸君には賢い選択をしてもらいたいと思っている。一度きりの大学生活を存分に楽しむためにも!君たちが卒寮するときに「それでもやぱりWISHだね」と涙することを願ってやまない。
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